「土日がお休みだから家族と予定が合わせやすい」
「空調の効いた社内で働けて、座り仕事だから体がラク」
などの理由から、事務職は主婦に人気。それだけに競争率が高く、事務職を希望していてもなかなか仕事が決まらないケースも多いです。
2019年6月の有効求人倍率(求職者数に対する求人数の割合)が1.61倍と依然高い数値を維持しているにも関わらず、一般事務の有効求人倍率は0.35と非常に狭き門となっています。
出典:「一般職業紹介状況(令和元年6月分)について」(厚生労働省)
特に子育て中のママは、若い独身女性や子育てが終わったベテラン主婦と比べて採用面で不利になることも…。
そんな子育て中のママにおすすめしたい仕事が「インサイドセールス」です!
インサイドセールスとはアメリカで生まれた内勤営業のこと。日本ではまだ馴染みが薄いですが、主にBtoB向けの営業手法として注目されています。
一般事務と同じように空調の効いた社内で働くことができ、座り仕事なので体への負担も少なくて済みます。もちろん、土日祝はお休みのケースがほとんど!
インサイドセールスがなぜ子育て中のママにおすすめなのか、仕事内容や求められるスキル、また実際にインサイドセールスチームで働く女性のインタビューなども含めてお伝えします。
インサイドセールスってどんな仕事?
インサイドセールスの主な仕事は「顧客の管理」と「顧客の育成」です。
従来の営業活動は、営業担当者が客先へと訪問する外回りが基本でした。
しかし、この方法では1件1件の案件に対する時間とコストがかかりすぎてしまい、非効率です。
そこで生まれたのがインサイドセールスという非対面の営業手法。
Web解析ツールなどを使って自社サイトにアクセスしてきた人のドメインを集めてリスト化したり、以前名刺交換を行ったことのある顧客に対し、電話や電子メール、チャットなどを用いてアプローチを行います。
元々、自社の商品やサービスに興味を持ってくれた「見込み客」に対して営業活動を行うため、やみくもに行うよりもはるかに効率が良いと言えます。
とはいえ、最初から強い関心を持ってくれている顧客はほとんどいません。
DMやメールなどを活用し、継続したコミュニケーションを行いながら顧客の関心やニーズなどを探っていきます。
そして、インサイドセールスによって顧客の関心度が十分に高まったタイミングで、営業担当者へと引継ぎます。
顧客のニーズなどを引き出した上で次のアクションにつなげるため、商談・成約に至りやすいというメリットがあります。
求められるスキルは?
顧客との良好な関係を築くために、コミュニケーション能力はもっとも重視されるスキルです。
インサイドセールスはメールや電話で営業活動を行うため、文章・音声のみで相手のニーズを読み取ったり、自社の商品やサービスの魅力を正確に伝えたりする必要があります。
また、顧客から得られた情報をきちんと整理・管理する能力も必要です。
インサイドセールスはすぐに商談につなげることが目的ではなく、長い時間をかけて顧客を「育成」していくことが重要です。
そのため、初めから良いリアクションが得られなくても地道にコツコツとアプローチし続けられる人が向いています。
テレアポとの違いは?
数をたくさんこなし、より多くのアポイントを取ることが目的のテレアポ。
それに対し、インサイドセールスでは1件1件の顧客に対する丁寧なコミュニケーションが求められ、じっくりと関係を築くことが重要視されています。
簡単にいうと、量を求めるのがテレアポ、質を求めるのがインサイドセールスです。
子育て中のママがインサイドセールスに向いている理由
時間の融通がつけやすい
外回りの営業職と違い、社内で決まった時間内に業務を行うため、短時間勤務でも対応可能です。
また就業先にもよりますが、ほとんどの会社では土日祝がお休みで、お盆や正月など長期休暇もあります。家族と予定が合わせやすいので、子育て中のママにぴったりです。
職種未経験でもOK
冒頭で述べたように、一般事務の有効求人倍率は非常に低くなっているため、採用されるには相応の事務スキルと経験が求められます。
一方、インサイドセールスでは高い事務スキルよりも「コミュニケーション能力」や、相手のニーズを聞き出す「ヒアリング能力」がポイントになります。
そのため、職種未経験であっても採用されるケースがあります。
「話し上手・聞き上手」は強みになる
インサイドセールスでは「コミュニケーション能力」がもっとも重視されます。
普段からお喋り上手で友達がたくさんいる主婦の方なら、お客様との距離を縮めるのも得意なはず。
顧客に対し、この会社ではどんなことにお困りで、どんなニーズを持っているのだろう?など、興味・関心を持って取り組める人が向いています。
インサイドセールス経験者にインタビュー
弊社ワークプロジェクトのインサイドセールスチームで働く3人の女性に、この仕事のやりがいや難しさについて語って頂きました。3名とも、インサイドセールスは未経験からの挑戦です。
※弊社では、子育てや家事などの理由によりフルタイム勤務が難しい主婦の方のために、「パート派遣」という働き方をご案内しております。
また、企業の方に対しては人材不足の解消や、一人の社員に業務が偏る「仕事の属人化」を防ぐことを目的に、パート派遣の上手な活用方法をご提案しております。
ワークプロジェクトでは、主にBtoB向けの営業手法としてインサイドセールスを取り入れ、実践しています。
語ってくれた人:Oさん(東京支店)・Cさん(東京支店)・Iさん(大阪本社)
インサイドセールスチームで働く前に経験した職種は?
Oさん:私はPCインストラクターや、情報サイトのPR、SNS配信などを経験しました。
Cさん:私は営業職や、販売員などを経験しました。
Iさん:私はホテルでのフロントと予約業務を担当していました。
3名ともインサイドセールスは初めてですが、人と接する仕事を経験している点は一致していますね。
この仕事の「やりがい」はどんなところ?
Oさん:顧客が求める人材と自分が勧めた人材がうまくマッチしたときや、メール・電話を通して顧客との距離が縮まったとき、ですね。
Cさん:この仕事は、社内における情報共有が大切です。チーム一丸となって求職者の方へお仕事をご紹介することにやりがいを感じます。
Iさん:紹介した人材に顧客が興味を持ってくれて、営業さんにパスできた時は達成感があります。求職者と仕事のマッチングに少しでも貢献できた時はうれしいですね。
お客様が求める人物像をじっくり聞き出し、マッチする人材をご紹介できたときに大きなやりがいを感じるようです。
この仕事の「難しさ」はどんなところ?
Oさん:数年間連絡をしていなかった顧客に対し、どうアプローチするべきかで悩みます。
また、「パート派遣」の魅力を伝えるにあたり、どのような表現・言葉が適しているのかは常に試行錯誤しています。
「パート派遣」という働き方自体、まだまだ浸透していませんので、認知度をアップさせることが重要だと感じています。
Cさん:インサイドセールスは電話やメールが主な営業ツールとなるため、短い会話・文章で要点をまとめるスキルが求められます。
「フルタイムしか受け入れていない」という顧客に対し、「パート派遣」の可能性をお伝えしたくても、電話やメールだけではなかなか伝わらないのでもどかしく感じます。
また「パート派遣」を受け入れて頂く前に、企業内での業務分担や業務整理が必要ですが、その部分をどう掘り下げていくかも課題の一つです。
Iさん:電話をかけてもキーマンまでなかなかたどり着かないので、担当者にお話しすらさせてもらえないことが続くと少し心が折れます。
また、「派遣」に対する壁を感じる時、どのようにすればこちらのサービスに興味を持っていただけるのかで悩むことがあります。
人材不足が問題となっている今もなおフルタイムへのこだわりをお持ちの企業様に対し、「パート派遣」の魅力をメールや電話だけでどのように伝えて興味を持って頂くのか。
そういった点が難しさでもあり、面白さでもあると感じているようです。
まとめ
インサイドセールスはオフィスワークでありながら、営業チームの一員として成果を上げたとき、大きな喜びを感じることができます。
また、売上げに結びつかなくとも、お客様からいただいた生の声は商品開発やサービスの改善などに役立ちます。
インサイドセールスに興味がある、やってみたいと思った方は、弊社までご相談ください。