結婚や出産を経て仕事を続ける場合、ワークライフバランスを意識した働き方を考える必要が出てきますよね。
ワークライフバランスとは、生活がより充実することで仕事に身が入り、良い方向に作用する。仕事が順調であれば、生活がより豊かになるといった相乗効果のことを指します。
家事や育児と仕事を無理なく両立できるかどうか、現在の働き方が自分に合っているかどうかを見直してみてはいかがでしょうか。
ここでは、ワークライフバランスを重視した働き方や、転職方法についてご紹介します。
転職理由がハードワークによるものなら会社選びは慎重に
転職する理由は人によってさまざまですが、「ハードワークだから」という理由であるなら、会社選びは特に慎重に行う必要があります。
仕事が楽になった代わりにやりがいを失う可能性も
独身時代から長く勤めていた職場であれば、たとえハードワークであってもそれなりに楽しさや、やりがいを感じていたはずです。
しかし、結婚後「少し時間に余裕を持って働きたい」と考え転職し、残業や責任が少なくなった代わりに仕事に対するやりがいまでも失ってしまうケースは多いのです。
出産や育児を終え、いずれまた独身時代と同じように働きたいと考えているなら、安易に「楽な仕事」を求めて転職することはおすすめしません。
自分が大切にしているやりがいや、貴重なキャリアを失わずに働ける職場を見つけることが大切です。
スキルアップを止めてしまうネガティブな転職にしてはいけない
ワークライフバランス重視で転職すると、たとえば営業から事務職、技術職からオペレーターのように、それまで培ってきたスキルとは関係のない別の職種を選んでしまうことがあります。
以前の職種に未練がなく、新しい分野で頑張ってみたいという意欲があれば問題ありません。
しかし、そうでない場合、未経験からのスタートとなるため、収入が減るだけでなく将来に向けての経験を積むことが出来なくなる可能性があるのです。
また、求人内容や会社情報などを鵜呑みにして転職すると、実際は話が違ったというケースもあります。
最初は定時で帰れていたのに、次第に別の業務も増えて結局ハードワークになってしまった…これでは転職の意味がありませんよね。
社員のワークライフバランスは会社の社風や体質に大きく影響を受けますから、そういった意味でも慎重に会社を選びましょう。
ワークライフバランスがよい会社の定義とは?
ワークライフバランスがよい会社には、どのような特徴があるのでしょう。また、どんな仕事ならワークライフバランス重視で働けるのでしょうか。
福利厚生が整っており、利用している社員が多い
社員のワークライフバランスを考えている企業であれば、有給休暇やフレックスタイム、産休・育休制度といった福利厚生が整っていることが大前提。
さらに、実際にそういった制度を利用している社員が多いかどうか、ということも大切です。
就業規則で福利厚生が記載されていても、実際には利用する社員がほとんどいない場合、その企業でワークライフバランス重視の働き方を実現するのは難しいかもしれません。
残業や休日出勤が少ない「業種」である
求人内容で「残業が少ない」「週休2日制」と謳っていても、その業種自体の残業量が膨大であったり休日出勤が発生しやすい場合は、転職してもあまり働き方が変わらないということが起こりがちです。
飲食業やイベント関係、ITやマスコミ、クリエイティブ職などは残業や休日出勤が発生しやすい傾向にあります。
逆に、メーカーや製薬などのメディカル関連、信販会社などの金融業では残業が発生しにくいでしょう。
残業や休日出勤が少ない「職種」である
業種に加えて、その企業で働くポジションや職種によっても、ワークライフバランスは変わってきます。
営業職や技術職よりも事務職やアシスタント業務の方が定時で終了しやすく、貿易関連であれば商社よりも物流関連の方が働く時間は固定されやすい傾向にあります。
このほか、残業が少ないぶん休日が少ない、またはその逆といったパターンも。
最終的には自分の生活にフィットする勤務形態を採用している会社を見つけることが、ワークライフバランス重視に繋がるといえるでしょう。
ワークライフバランスが整っている会社の見分け方
ワークライフバランスが整っている会社を大まかに見分ける方法としては、以下のようなものがあります。
合理的精神が浸透している
企業理念や社長の考え方などにおいて、社員の働きやすさを重視している会社や、合理的な考え方をよしとする社風の会社であれば、ワークライフバランスは比較的取りやすいでしょう。
逆に精神論が多かったり「奉公する」「忠誠を誓う」といった文言が散見する会社では、サービス残業や休日出勤が発生する可能性が高くないか、よく確認した方がよいでしょう。
求人内容で福利厚生の利用度を測る
社員が産休・育休を取る間の短期求人を出していたり、勤務時間や出勤日数を応相談としている会社であれば、社員の希望に対してある程度柔軟に対応してくれる可能性があります。
自分が希望する職種の求人以外にどのような求人を出しているか、過去の求人情報などもチェックしてみましょう。
会社の口コミを入手する
実際にその会社で働いている人から内情が聞ければベストですが、難しい場合はインターネットの情報や、その会社と取引がある人、業界に詳しい友人などの意見を参考にするとよいでしょう。
悪い評判がないか、福利厚生が実際に利用されているかといった点を見極めましょう。
まとめ
やりがいと働きやすさ、子育てと仕事、どちらに偏ることもなく、全てがよいバランスで生活できるのが主婦やママにとっての理想です。
将来、子どもの手が離れたときのことも見据え、しっかりとリサーチして転職を検討することをおすすめします。
ワークライフバランスを重視した働き方の一つとして「パート派遣」があります。
週3日、1日5時間を中心としているため、仕事と家庭を無理なく両立することができます。
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