2020年7月22日に始まった「Go To トラベル」キャンペーン。10月からは地域共通クーポンの付与が始まり、東京都も対象に加わって事業が本格的に稼働しています。
すでに利用したという方はもちろん、使ってみたいけど制度がよく分からない、コロナがあるから旅行に行くのが不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、「Go To トラベル」の制度について詳しく解説!どれくらいお得になるのか、おすすめの使い方や日帰り旅行で使う場合のポイントなどについてまとめました。
せっかくの制度、上手に活用してリフレッシュしましょう!
※2020年10月23日現在の情報です。支援内容が変更となることもありますので、ご利用前に最新情報をご確認ください。
「Go To トラベル」ってどんな制度?
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、落ち込んだ経済の活気を取り戻すための経済振興施策「Go To キャンペーン」。「Go To トラベル」「Go To イート」「Go To イベント」「Go To 商店街」など4つの事業があります。
このうち「Go To トラベル」は国土交通省・観光庁の管轄で、観光業への支援を目的にスタート。国内旅行代金の35%が割引されることで話題となっています。
10月1日からは、除外されていた東京都民と東京発着の旅行が対象に追加され、旅行代金の15%相当分の地域共通クーポンの付与も開始されました。
このため、最大で旅行代金の50%相当が還元される、利用者にとってお得なキャンペーンとなっています。
利用対象となる商品は2021年1月31日の宿泊分までですが、あくまでこれは目安で、予算がなくなれば終了することも、逆に予算が残れば延期になることもあり得るようです。
「Go To トラベル」でどれだけお得になる?
「Go To トラベル」では、国内旅行の費用が50%支援されます。
ただし、宿泊費や旅行代金がそのまま半額になるのではなく、宿泊やツアー代金から35%割引され、さらに旅行中に使える地域共通クーポンの金額が15%相当もらえるので、合計で実質50%が還元されるという仕組みです。
また、宿泊の場合は1泊上限2万円、日帰りの場合は1日上限1万円の支援となります。連泊数や利用回数に上限はありません。
例:大人1人20,000円(子ども10,000円)の1泊2日の旅行を大人2人・子ども2人分申し込んだ場合
- 大人20,000円×2人+子ども10,000円×2人=60,000円 ←合計旅行代金
- 60,000円×35%=21,000円 ←旅行代金からの割引額
- 60,000円×15%=9,000円 ←地域共通クーポンとして発行
- 合計旅行代金60,000円-割引額21,000円=支払い額39,000円
- 支払い額39,000円-地域共通クーポン9,000円分=30,000円
上記の場合、この旅行で支払う金額は39,000円ですが、9,000円分の地域共通クーポンがもらえますので負担金額は実質30,000円となり、通常旅行代金の半額で旅行が楽しめることになります。
地域共通クーポンについて
地域共通クーポンとは、旅先での食事やお土産の買い物などに使えるクーポンです。
紙クーポンと電子クーポンの2種類があり、クーポン利用時にはおつりは出ませんので注意しましょう。
参考:観光庁「Go To トラベル事業(地域共通クーポン)」
「Go To トラベル」の使い方は?
「Go To トラベル」の割引は、旅行会社や旅行予約サイトで予約すれば適用され、割引後の料金を支払うことになりますので申請などは不要です。
旅行会社・代理店・旅行予約サイトの例
H.I.S・JTB・JAL・ANAトラベラーズ・びゅうトラベル(JR東日本)・ツインクル(JR北海道)・JR東海ツアーズ・JR四国ツアー・JR九州旅行の窓口・近畿日本ツーリスト・クラブツーリズム・日本旅行・楽天トラベル・じゃらん・一休.com など
上記以外でも、ほとんどの旅行代理店や予約サイトでGo To トラベル対象商品があります。
代理店やサイトによっては、Go To トラベルの割引以外に独自の特典やクーポンを発行していることもありますので、様々なサイトや代理店を比較・検討してみてください。
また、宿泊施設の公式サイトから予約をした場合は、Go To トラベル事業を代行するサイト「STAY NAVI」から申請して割引クーポンを発行し、チェックイン時に提示することで利用ができます。
参考:STAY NAVI「Go To トラベルキャンペーン利用案内」
「Go To トラベル」利用時の注意点
「Go Toトラベル」の対象となるのはパッケージツアー、および宿泊施設の利用のみです。
交通手段のみの予約は対象外ですが、寝台列車やフェリーなどの宿泊を伴う移動手段は対象となります。
また、すべての宿泊施設が対象ではありません。登録事業者を確認してから予約しましょう。
参考:GoToトラベル旅行者向け公式サイト「対象事業者検索ページ」
自治体のクーポンを併用してさらにお得に!
「Go To トラベル」は国の事業ですが、その割引と併用できるクーポンが各自治体から発行されています。
居住地を問わないクーポンと地域住民限定クーポンがあり、住民限定だとさらに値引き率が高い傾向もありますので、各自治体のホームページを確認してみましょう。
地方自治体のクーポン例
- 東京都独自の助成制度「もっと楽しもう!TokyoTokyo(愛称:もっとTokyo)」
- 広島県内の「宿泊クーポン」 など
「Go To トラベル」に加えて地方自治体の割引を使うことで、よりお得に旅行することができます。
ただし、お得なクーポンはすぐに発行枚数が上限に達してしまいますので、各予約サイトで早めにチェックしてみましょう。
「Go To トラベル」おすすめの活用法
近場のお泊まりで非日常感を味わう
新型コロナウイルスが収束していない現状では、遠方に旅行することにためらいがある人もいるかもしれません。
そこで、住んでいる市内や県内などの近場に1泊してみてはいかがでしょう。
「Go To トラベル」を利用すればちょっとお高めのホテルなどにもお得に泊まることができますし、非日常感を味わうことができて、日頃は自粛している子どもたちも喜ぶこと間違いなしです。
さらに、地域共通クーポンを使えば、食事やレジャーにいつもよりお金をかけることも可能!
たとえクーポンを使い切れなくても、宿泊先と住んでいる場所が同じ都道府県であれば、帰ってから対象のお店で使うことができます。
制度を上手に活用して、お得にリフレッシュしましょう。
日帰り旅行で地域の魅力を再発見
「Go To トラベル」は日帰り旅行も対象になりますので、気軽に行ける近場へのお出かけもおすすめです。
知っているけど行ったことはないという名所旧跡や、フルーツ狩りなどのアクティビティ、穴場の温泉など、値段も手ごろで楽しめるところをこの機会に探してみませんか。
地域共通クーポンで名物を食べたりお土産を買ったりすることで、地元の経済にも貢献できて一石二鳥ですね。
利用回数に制限がないので、次はどこに行くかプランを立てるのも楽しそうです。
年末年始の帰省や出張などもお得に
「Go To トラベル」は新幹線などの交通機関のみの利用は対象外ですが、交通機関+宿泊の場合は適用されます。
宿泊が付いても個人で予約するよりも安くなるパターンもありますので、うまく使えば出張や年末年始の帰省がお得になります。
地域共通クーポンでお土産を買ったり、帰省先での食事に使ったりしてもいいですね。
また、帰省してからみんなで家族旅行するというのもおすすめです。年末年始をちょっと贅沢な宿でのんびり過ごすと、いい思い出になりそうです。
いずれにしても、年末年始の利用を考えている人は早めに予約するのがベターです。
まとめ
「Go To トラベル」は実際に使った者勝ちのお得な制度ですが、各旅行サイトのクーポンには枚数に制限があり、予算がなくなれば終了になることも考えられます。
「Go To トラベル」を活用するには、年末年始などすでに予定が決まっているものは早めに予約することと、行き先が決まっている場合は様々なサイトを比較検討してお得なプランを選ぶことがポイントです。
新型コロナウイルスはまだ収束していませんので、移動や宿泊の際には交通機関や宿の対策をチェックして、「手洗い」「マスク」「3密を避ける」など感染対策の基本を守りましょう。
少しでも体調が悪いと感じたら、キャンセルする勇気を持つことも大切です。
予約の前に、旅行先での注意事項を確認しておきましょう。
参考:GoToトラベル旅行者向け公式サイト
旅行は心配だという人も、近場のホテルに泊まるだけでもいい気分転換になります。
コロナで気分が沈みがちな今だからこそ、お得な「Go To トラベル」を活用して楽しい旅の思い出をつくりましょう!