子どもを保育園に預けているママは、何らかの形で働いていることが多いもの。そのため、保育園は幼稚園に比べると保護者の協力が必要なイベントは少ない印象です。
とはいえ、ほとんどの保育園には保護者の役員制度があります。
保育園役員というと、大変そう、忙しそう、といったネガティブなイメージを持ってしまいがち。仕事をしているから無理です!と言いたいところですが、あいにく条件はみんな同じです。子どもが通っている間に、一度はやらなくてはならないという園も…。
そこで今回は「保育園役員をやってよかった!」と話すママに、保育園役員の魅力やメリット、引き受けるのにおすすめのタイミングなどについてお聞きしました。
これを読めば、保育園役員に対するイメージが少し変わるかも?
保育園役員をしたことのあるママにお聞きしました。
答えてくれた人
B子さん(40代主婦)
家族構成:夫、娘2人との4人暮らし
保育園役員時の勤務形態:週5日、10:00~16:00(実働5時間)、残業や休日出勤:なし
Q1.保育園役員を引き受けたきっかけについて教えてください。
上の子が保育園に通っていた頃は、下の子がまだ小さいので無理だと思い、役員をしたことはありませんでした。上の子が小学校に上がり下の子が年少さんになった時、長年保育園にお世話になっているのでやってみようかなと思い、役員を引き受けました。
実際に役員をやってみると思っていたほど大変じゃなく、むしろメリットを感じたこともあったので、年中さんでも役員を続けることにしました。
Q2.保育園役員は何人くらいいましたか?
うちの子たちが通っていたのは、0歳児から年長さんまでが通う180人程度の認可保育園。そのうち役員は、年少さんから年長さんまで各クラスから2人ずつ、ぜんぶで12人程度でした。
会長さんは、年長さんの役員の中から決めていました。
Q3.保育園役員の主な仕事について教えてください。
役員の主な仕事は、①年に3回、土曜日の午後に1時間ほど行われる役員会への出席、②運動会前日の平日に行われる予行練習のお手伝い、③運動会当日の後片付けのお手伝い、そして④12月の平日に行われるおもちつきのお手伝い、の4つです。
そこへ年長さんの役員は、⑤卒園式に園児に渡す記念品選びや、⑥園児から先生に渡すメッセージのとりまとめなども加わるため、他の学年よりも忙しそうでした。
会長さんは、卒園式でのあいさつや小学校の入学式でのあいさつもあります。
保育園によると思いますが、私の保育園では働くママが多いことに配慮し、役員が平日に参加する行事は年に2回だけでした。また、その日どうしても都合が悪ければ参加しなくても特に問題はありません。
Q4.保育園役員の決め方は?
私の保育園では、進級時に「役員希望者アンケート」のプリントが配布されます。①役員を引き受けます、②役員をする人がいなかったら引き受けてもいいです、③役員はできませんの3択で、③の場合はできない理由も記述して提出します。
私は②で提出して、先生から直接「お願いします」と言われました(笑)
他の人に聞いても、②を選んで役員になった人が多かったようです。
Q5.保育園役員のメリットは?
1つ目のメリットは、先生方や他のママと仲良くなれたことです。保育園の送迎では時間に追われるので、先生や他のママとゆっくり話す機会はありません。が、役員になったおかげで先生ともよく話せるようになり、顔見知りのママも増えました。
2つ目は、役員として保育園の行事のお手伝いをすることで、日頃は見られない「子どもの保育園での様子」が見られたことです。
運動会の準備ではリハーサルも見られるので、我が子がどの位置で踊ったり走ったりするのかチェックすることができます。おかげで当日は迷わず撮影できました!
3つ目は、行事のお手伝いなどに参加すると、子どもがとても喜んでくれたこと。他の子どもたちも「○○ちゃんのママ~」と声をかけてくれるようになったのも嬉しかったです。
4つ目は、役員会で保育園の今後の行事について早めに詳しく知ることができたこと。心構えや準備ができるので助かりました。
Q6.保育園役員のデメリットは?
役員会のため土曜日はほかの予定を入れられなかったり、行事のお手伝いで平日に仕事を休んだりしたことはありますが、デメリットと言うほどのことではありません。
役員会は子どもを連れて出席できたので、子どもの預け先を心配することもありませんでした。
また、会長さんには「卒園式でのあいさつ」という一大任務がありますが、あいさつ文は他の役員も一緒に考えてくれますし、人前で話すことが苦手でなければ大丈夫だと思います。
ただ、年長さんの役員は、先生に卒園児からのメッセージを贈るためのカードを準備・回収したり、保護者に個別連絡したりするのが大変そうでした。
Q7.仕事と両立するために工夫したことはありますか?
保育園役員になったことを、あらかじめ職場に伝えておきました。そして行事のお手伝いで仕事を休まなければならない日がわかったら、早めに休む段取りをして迷惑をかけないようにしました。
Q8.役員を引き受けるのにおすすめのタイミングは?
保育園で顔見知りやママ友を早く作りたいなら、年少さんの時がいいと思います。なるべく負担を少なくしたいなら、親子とも保育園に慣れている年中さんの時に役員をする方がいいかもしれません。
子どもの保育園生活の思い出づくりに積極的に参加したい場合は、年長さんでの役員がおすすめです。
Q9.任期中にどうしても役員を続けられなくなったらどうすればいい?
基本的にはボランティアですので、保育園や他の役員の方に事情を話して、役員をやめさせてもらえばいいと思います。
可能なら代わりの人を見つけてお願いしておけば、それほど迷惑もかからないですよ。
まとめ
保育園生活は長くて6年。その間、子どもは驚くほど成長します。
日頃仕事が忙しくて子どもとふれあう機会が少ない働くママだからこそ、保育園の役員を引き受けるのは「保育園での子どもの成長を間近で見られる貴重なチャンス」と前向きに捉えてみては?
とはいえ仕事の状況や兄弟姉妹の年齢、妊娠など、役員ができるタイミングは人によります。自分がいつならできそうかを考えてみて、断るときも「来年はやらせていただきます」などの前向きな姿勢を見せるとよいでしょう。
役員をすることは、日頃お世話になっている保育園に恩返しができるチャンスです。通っている保育園によって役員の負担は異なりますが、「案ずるより生むが易し」のことわざの通り、仕事との両立もやってみると案外なんとかなるかも?
興味がある方は、通っている保育園の役員さんに一度お話を聞いてみてもいいかもしれませんね。