夏になると、外は暑いからと薄着で出かけているのに、オフィスの中は冷房が効きすぎてつらい、という経験はありませんか。
また、お店に入ったり電車に乗ったりすると、寒いくらいに冷房が効いていることも…。
体感温度の差が激しすぎて、体調が悪くなってしまいそうですね。
体を冷やしすぎると、血行不良からくる肩こりや腰痛、内臓の冷えからくるお腹の不調などを引き起こすこともあります。
ほかにも、自律神経の乱れで夏バテしたり、ホルモンバランスへの影響で肌荒れやむくみが起きたりと、冷えがもとで体調不良になるケースが意外に多いのです。
そんな「夏の冷え」を防ぐ対策をまとめました。
オフィスの冷え対策
オフィスでは多くの人が働いているため、自分に合うように室温を調節することはほぼ不可能。
スーツの男性に合わせて温度が低めに設定されているところも多く、座席によって冷房の当たり方が異なるのもつらいところです。
冷えすぎると感じる人は自分でしっかり対策して、体調を崩さないようにしましょう。
オフィスで手軽にできる冷え対策をご紹介します。
1.羽織りものやひざかけを用意する
夏は室内との気温差が大きくなりますので、羽織るものを使って体温調節をしましょう。
カーディガンやストールなどはかさばらず、脱ぎ着もしやすくておすすめです。明るい色のものを選ぶとファッションのアクセントにもなります。
荷物が増えるのが嫌な方は、薄手の長袖や七分袖の服を着ておくと、日焼け対策にもなるので便利です。
特に、肩こりが気になる方は「肘」を冷やさないようにするといいですよ。
お腹や足など、下半身の冷えが気になる場合は、ひざかけがおすすめです。オフィスのロッカーなどに置いておきましょう。
2.首・手首・足首を温めるグッズを活用する
体の中で「首」のつく部分を温めると、血行が良くなって体全体が冷えにくくなるといわれています。「首」を意識して体の冷えを防ぎましょう。
首にスカーフやストールを巻くほか、手首を隠すには日焼け対策用のアームカバーが便利です。
また、夏はサンダルやミュールなどをはいて素足で過ごしてしまいがちですが、オフィス内だけでも靴下やレッグウォーマーを使用して足首を温めるといいですね。
3.服の中も冷やさないようにする
お腹を冷やさないために効果的なのが「腹巻」です。
夏に腹巻と聞くと暑そうなイメージですが、コットンで出来たものなら吸湿性に優れ、汗をかくシーズンでも安心です。腹巻付きのショーツなどもいいですね。
さらに、貼るタイプのカイロは冬だけでなく夏場にも活躍してくれます。胃のあたりや腰など、調子が悪いと感じる部分に服の上からカイロを貼ると、楽になるかもしれません。
また、汗をかいたあとに冷房の効いた室内に入ると、急に体が冷えて風邪をひきやすくなります。よく汗をかくという方は吸汗速乾インナーを着用してみては。
4.温かい飲み物を飲む
冷房が効いた部屋で冷たい飲み物を飲むと、余計に体が冷えてしまいます。なるべく温かい飲み物を飲むようにしましょう。
冷え性に悩む方は、紅茶などに生姜を入れたり、生姜湯を飲んだりするのがおすすめです。
熱い飲み物が苦手という方は、常温の飲み物を。最近はコンビニエンスストアでも常温の飲み物を置いているところが増えていますので、うまく活用してみてください。
5.軽くストレッチをする
座りっぱなしだと血行が悪くなり、冷えの原因に。
トイレに立ったときやコピーをとるときなどに、簡単にストレッチをして血行を良くしましょう。座ったまま足首を曲げ伸ばしするだけでもOKです。
また、移動の際はなるべく階段を使うなど、意識して体を動かしてみてください。
家でできる冷え対策
普段の生活でも体が冷えすぎないように工夫しましょう。
特に暑がりのパパや子どもは、放っておくと冷たいものを飲みすぎたり、エアコンの設定温度を下げすぎたりすることも。ママがしっかりコントロールすることが大事です。
1.食事の始めには温かいお味噌汁を
暑い日は、つい冷たいものを食べたり飲んだりしがちですが、内臓を冷やすと食欲不振などにもつながりますので注意が必要です。
簡単にできる対策は、食事の始めに温かいお味噌汁やスープなどの汁物をとること。体の内側からじんわり温めてからゆっくり食事をすると、内臓への負担も減るようです。
また、お味噌汁には塩分やアミノ酸も含まれているので、疲労回復にも役立ちます。
2.体を冷やさない食品を選ぶ
夏野菜には体を冷やす効果がありますので、食べすぎに注意です。
冷え対策のためには、体を温めてくれるごぼうやにんじんなどの根菜、生姜やにんにくなどの香味野菜を積極的に取り入れましょう。
間食には、体を温めてくれて栄養たっぷりなドライフルーツがおすすめ。レーズンやあんずなどのほか、干し芋や甘栗なども効果抜群です。鉄分が豊富なので、生理前にもおすすめですよ。
3.お風呂にゆっくりとつかる
夏はついシャワーで済ませてしまいがちですが、ゆっくりと湯船につかって体の内側を温め、血行を良くすることが大事です。
ぬるめのお湯に15分ほどつかり、じっくり体を温めましょう。お気に入りの入浴剤やバスソルトを使えばリラックス効果も。リンパマッサージをして、体の血行をよくするのもおすすめです。
4.冷房や冷感グッズを上手に使う
エアコンを使う際は、設定温度を「外気温のマイナス3~4℃」を目安にして、冷やしすぎないように注意します。また、時々止めて外気を入れることも大切です。
帰宅した直後やお風呂上りなどはエアコンの風に直接あたりたくなりますが、汗をかいている体に冷気を直接あてると、体を冷やしすぎてしまうので避けましょう。
また、睡眠中は体温が下がりますので、エアコンの設定温度をゆるめにするか、タイマーをかけるようにしましょう。
とはいえ暑くて寝不足になると体力が落ちてしまいます。そこでおすすめなのが、枕カバーや敷きパッドなどの冷感グッズ。快適な眠りをキープしてくれますよ。
5.強く締め付ける衣類は避ける
ガードルなどの締め付けが強い下着やウエストがきついパンツなどは、血行を悪くして体を冷えやすくしてしまいます。
外出時は仕方がないかもしれませんが、家の中ではなるべくゆったりとした服装を心がけましょう。
まとめ
オフィスや家でできる夏の冷え対策をご紹介しました。
どれも手軽に試せるものばかりですので、冷えに悩んでいる方は試してみてください。
お子さんのいる方は、「子どもの冷え」にも注意が必要です。
赤ちゃんや小さな子どもは自分で体温調節に気を配ることができませんので、子どもの手足をこまめに触って、冷えていないかチェックしましょう。
外出するときには子ども用の羽織りものや靴下も忘れずに。
上手に冷え対策をして、暑い夏を家族で元気に過ごしたいですね。