9月も半ばを過ぎ、2021年4月からの幼稚園・保育園の入園申し込みが始まっています!
仕事に復帰するママはもちろん、これから働きたいと思っているママも、子どもの教育のことを考えて幼稚園を選ぶのか、仕事との両立を考えて保育園を選ぶのか、悩むところですよね。
「認定こども園」という言葉もよく聞くけれど、幼稚園や保育園とはどう違うのか、気になっているママもいるかもしれません。
そこで、幼稚園・保育園・認定こども園のそれぞれの特徴や、選び方のポイントについて解説します。園選びの参考にしてください。
幼稚園と保育園の特徴をおさらい
まずは、幼稚園と保育園、それぞれの特徴について確認してみましょう。
選び方のポイント
幼稚園は、幼児教育の場として園によって特色のある教育が行われます。一方、保育園は生活の場として給食が出され、お昼寝の時間もあります。
以下のポイントをチェックしながら、ご自身の働き方や生活スタイルに合った園を選びましょう。
- 働き方(フルタイム、パート、自営など)
- 立地(自宅や実家の近く、職場や駅の近くなど)
- 預かり時間(預ける時間、お迎えの時間に間に合うか、誰が送迎するのかも含めて)
- 規模(大人数または少人数、園庭や園舎の広さなど、子どもの性格も配慮)
認定こども園ってどんな園?
認定こども園は、教育と保育を一体的に行う施設として2006年に発足しました。
次の2つの機能を備えて認定基準を満たす施設は、「認定こども園」として都道府県等から認定を受けられます。
- 小学校入学前の子どもに幼児教育・保育を提供する機能:保護者が働いている・いないに関わらず、教育・保育を行う。
- 地域における子育て支援を行う機能:相談活動や親子の集いの場の提供など。
認定こども園の特徴は次の通りです。
- 対象年齢:0歳から小学校入学まで(※)
- 管轄:内閣府(文部科学省、厚生労働省とも連携)
- 目的:子どもに教育と保育を総合的に提供すること。
- 費用:市町村の徴収基準により、園が集める。
- 給食:あり
- 休園日:園による。長期休暇は認定の分類により異なる。
※1号認定、2号認定、3号認定に分かれます。
認定区分についてはこのページの下にある表「認定こども園の区分と申し込み方法」をご覧ください。
認定こども園には、地域の実情や保護者のニーズに応じて選べるように、次の4つのタイプがあります。
幼保連携型
幼稚園と保育園の両方の機能をあわせ持つ単一の施設として、認定こども園としての機能を果たすタイプです。
幼稚園型
認可幼稚園が、子どもの保育時間を確保するなどの保育園の機能も備えて、認定こども園としての機能を果たすタイプです。この場合、これまでの幼稚園としての機能も継続されます。
保育所型
認可保育所が、保育が必要な子ども以外も受け入れるなどの幼稚園の機能も備えて、認定こども園としての機能を果たすタイプです。この場合、これまでの保育所としての機能も継続されます。
地方裁量型
幼稚園・保育所どちらの認可もない地域の教育・保育施設が、認定こども園として必要な機能を果たすタイプです。
参照:内閣府「認定こども園に関する状況について(平成31年4月1日現在)」
認定こども園の利用方法は?
認定こども園を利用する子どもについては、1号・2号・3号の認定区分があります。
区分によって申し込み方法も異なりますので注意が必要です。
保育を必要とする事由とは
次のいずれかに該当することが必要です。
- 就労(フルタイムのほか、パートタイム、夜間、居宅内の労働など)
- 妊娠、出産
- 保護者の疾病、障害
- 同居又は長期入院等している親族の介護・看護
- 災害復旧
- 求職活動(起業準備を含む)
- 就学(職業訓練校等における職業訓練を含む)
- 虐待やDVのおそれがあること
- 育児休業取得中に、既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること
- その他、上記に類する状態として市町村が認める場合
認定こども園のメリット・デメリットは?
認定こども園は、子どもに「教育」も「保育」も提供することから、幼稚園と保育園の両方の良さを持っている施設と言えます。
そして、幼稚園や保育園との大きな違いは、保育が必要な子どもと必要でない子ども、つまり異なる家庭環境の子どもが同じ場所で過ごすということです。
メリット
- 保護者が働いている子どもとそうでない子どものどちらも入ることができる。
- 親の働き方が変わったり妊娠出産で休職したりしても、転園しなくてよい。
- 保育園よりも幼児教育が充実している。
- 給食が提供される園が多い(園による)。
デメリット
- まだ数が少なく、子どもを入れたいと思っても近くにあるとは限らない。
- 入園の優先順位があり、希望しても入れないことがある。
- 仕事を始めたことによって1号認定(保育の必要なし)から2号認定(保育の必要あり)への変更を希望しても、定員によっては難しいことがある。
- 保育園に比べて平日の行事が多いことも。
まとめ
幼稚園や保育園に比べて、まだあまり知られていない認定こども園について簡単にご紹介しました。
幼稚園・保育園・認定こども園のどこを希望するにしても、早めの情報収集が必要です。
通わせたいところを見つけたら早めに見学に行ったり、実際に通っている人の話を聞いたりして、子どもや自分のライフスタイルに合った園を探してみましょう。
10月までには、入りたい園を絞って申し込み準備を進めておく方が安心です。
保育園や幼稚園入園を機に働きたい方、フルタイムは難しいけど、在園している時間内に無理なく働きたい方は、「派遣deパート」にぜひご登録ください。