「子供を幼稚園に入れるか、保育園に入れるか…」
産後に働こうと考えているママなら、一度は悩んだことがあるはず。
「子育てをしながら働くなら保育園」と決めていても、すんなりと保育園に入所できない場合や、教育面から幼稚園と迷うケースもあります。
悩める働くママのために、幼稚園と保育園の違いや教育方針、選ぶ際のポイントなどについてわかりやすくまとめました。
幼稚園と保育園の違い
「ママが働いている間、子どもが過ごす場所」という意味では、幼稚園も保育園も同じです。
しかし、「子どもがそこで過ごす目的」という視点でみると、2つには大きな違いがあります。
幼稚園とは
幼稚園の管轄は文部科学省が行っていて、学校教育法にもとづいた「教育機関」です。
幼稚園は小学校へ入学する前の3歳~5歳児が通う学校で、幼稚園で過ごす間は集団生活で規則を守り、先生の話を静かに聞くといった教育面が重視されます。
幼稚園にも公立と私立があります。他の学校と同じで、公立の方が費用は安めです。
教育方針も園によってさまざまで、一部の私立幼稚園では英語教育や茶道、水泳やサッカーといった習い事や学習塾のようなプログラムを設けているところもあるため、トータルで見ると割安な場合もあります。
「保育園よりも終わるのが早い」というイメージが強い幼稚園ですが、現在ではほとんどの幼稚園で「預かり保育」と呼ばれる延長保育を実施しています。
保育料や支払い方法は園によって違いますが、働くママが幼稚園を選択しやすい環境へと変化しつつあるようです。
保育園とは
保育園は厚生労働省が管轄しています。
親が働いているなどの理由で保育ができない0歳~5歳児の子供を預かる、児童福祉法にもとづいた「福祉施設」です。
家庭での保育を補う役割が大きく、お遊戯や外遊び、お昼寝といった時間がメインです。
保育園には調理室の設置も義務付けられていて、昼食の提供が行われるのも特徴のひとつなんです。
保育園には国の認可を受けた「認可保育園」と、それ以外の「無認可保育園」があります。
認可保育園は、調理室や屋外遊技場の設置といった国が定める基準をクリアし、認可を得ている保育園。
無認可保育園は基準を満たしていないため認可が下りない施設のことです。
無認可だからといって必ずしも環境が悪いわけではありません。
調理室がなくても外部からお弁当の手配をしていたり、狭い敷地でも駅から近い、少人数制で目が行き届きやすいといったメリットもあるのが特徴です。
幼稚園と保育園の選び方
幼稚園や保育園では各園によって細かい指導方法などが異なります。
選び方のポイントとして、以下の点をチェックしてみてはいかがでしょうか。
教育面が充実している幼稚園
幼稚園の教育方針は、園によってかなり開きがあります。
小学校受験を見据えた教育を実施しているところもあれば、多くの文化に触れることを重視しているところなどさまざまです。
費用面のチェックと一緒に、園が目標とする園児像や特色、平日に行われる行事が多いか少ないか、預かり保育などの延長保育や給食の有無なども確認しておくことをおすすめします。
0~2歳児も通える保育園
教育よりも保育の役割が強い保育園ですが、各園が目指す保育目標にも違いがあります。
遊具の多さやプールの有無など、認可と無認可の違いや規模によって左右される部分も多いですね。
屋内と屋外で過ごす時間のバランスや延長保育の対応時間、特に小さい子供を預ける場合は0~2歳児の保育状況についてもチェックしましょう。
また、近隣の評判や口コミも幼稚園や保育園を選ぶ上で参考になります。
実際に子供を通わせている働くママの声が聞けるような、地域の情報交換ができる場を多く持っておくといいですね。
幼稚園・保育園を見学するときのポイント
幼稚園か保育園か、と悩みを大きくする前に、実際の施設を見学に行ってみるのもおすすめです。
雰囲気や設備、保育士の対応など、行ってみないとわからないことも多いからです。
子供との相性も大切ですから、体験授業や体験保育があるなら子供も連れてぜひ参加しておきましょう。
見学時や体験時には、保育士や教師が子供と接するときの雰囲気などに注目すると良いでしょう。
質疑応答なども積極的に行い、コミュニケーションがスムーズに取れるか、自分と似たような状況の働くママがいるかどうかなど、気になることはできるだけクリアにしておきましょう。
また、幼稚園や保育園へ行くことになれば、子供はそこで1日のほとんどを過ごし、場合によってはママも送り迎えで毎日通うことになります。
見学する中で「うまく説明できないがピンと来る」といった直観を大切にするのもひとつの方法かもしれませんね。
ママの働き方にあった方を選びましょう
幼稚園にも保育園にもそれぞれのメリットがあり、ママの働き方や子供の性格によっても相性は変わってきます。
費用面や教育方針もチェックしつつ、譲れないポイントをピックアップして、最終的に自分と子供にフィットする園を見つけましょう。