子どもが急に体調を崩しても、仕事を休むわけにはいかない…。
そんなとき、お子さんを預かってもらえる病児保育は、働くママにとって心強い存在です。
でも、病児保育には定員がありますし、仕事の終業時間まで預かってくれないところも多いです。近くに病児保育の施設がない方も多いと思います。
個人差はありますが、子どもの体調は4~5歳くらいまではなかなか安定しません。毎週のように熱を出す子もいます。とはいえ、しょっちゅう仕事をお休みするのは心苦しい。
働くママの悩みは尽きません。
本日は、そんなママの助けとなる、病児保育を含めた病児の預かりサービスについてまとめてみました。
前もって複数の選択肢をもっておくことで、安心して働くことができます。
ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
病児保育施設
子どもが37.5度以上の熱を出すと、保育園では預かってもらえません。
そんなとき、真っ先に頼りにするのが病児保育施設です。
- 医療機関・保育園に併設(一部、単独で運営する施設もあり)
- 1日2000円前後(施設により異なる)
- 保育園に在籍している子供が対象(別料金で対応してくれる施設もあり)
病児保育には大きく2つのタイプがあります。
※非施設型はH23年度に始まり、まだ普及が進んでいません(全国で5ヶ所のみ/H26年度交付実績)
病児対応型・病後児対応型
児童約10人につき1名の看護師、約3人につき1名の保育士を配置することが定められています。高熱や水ぼうそうなどの感染症の際にも、預かってもらうことが可能です(病後児対応型の場合は、「登園許可書」が必要)。
病児対応型施設は医療機関に併設されていますが、病後児対応型施設は保育園に併設されている場合と単独で運営されている場合とがあります。
もしもの時のことを考えると、病児対応型施設のほうが安心度は高いかもしれませんね。
体調不良児対応型
保育園では、お子さんの具合が悪くなると途中で迎えにいかなくてはいけません。
業務中でも早退する必要があり、職場に迷惑をかけてしまうことを心苦しく思うママも多いです。
そんなときに子どもを一時的に預かってもらえるのが、保育園併設の体調不良児対応型施設です。
ただし、登所前から体調不良の場合は預かってもらえない点が、病児対応型・病後児対応型とは異なりますのでご注意ください。
ベビーシッター
病児への対応が可能なベビーシッターサービスもあります。
料金や対応エリアなどは、サービスを提供する企業やNPO法人などによって様々です。
以下にご紹介するのは、いずれも「公益社団法人全国保育サービス協会」に加盟するサービスです。
独自の資格認定制度を設けるなど、保育の品質向上に力を入れている協会ですので、比較的ベビーシッターの質にも期待できます。
入会金や年会費がかかるためやや割高ですが、一定基準以上のサービスを受けられる安心感があります。
ポピンズコーポレーション
- 関東、東海、関西の広域で利用可能。
- 1時間あたり2,500円~(東海・関西は2,200円~)
- 入会金50,000円+会費10,000円(1名につき)/年
インフルエンザなどの感染症にも一部対応してもらえます(別途料金)。看護師の有資格者による訪問も1時間あたり5,000円~可能です(東京と一部地域のみ)。
ル・アンジェ
http://www.leange.co.jp/sitter/
- 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県で利用可能。※その他の地域は応相談
- 1時間あたり2,500円~。
- 入会金50,000円+会費10,000円(1名につき)/年+病児保育・月額料金8,000/月(1名につき)
インフルエンザなどの強い感染症にも対応してもらえます。当日7~10時までの受付であれば3時間以内にベビーシッターがかけつける「100%対応」をうたっている点も心強いですね。※一部、対応できない地域もあり
ハニークローバー
- 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・名古屋市でサービス利用可能。
- 30分あたり1,100円~。
- 入会金30,000円+会費900円/月(1名につき)
会員登録したその日からサービスを受けることができ、病院に未受診の状態でも利用が可能です。インフルエンザや水ぼうそう、はしかなどの感染症にも対応してもらえます。
NPO法人フローレンス
- 東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県でサービス利用可能。
- 1時間あたり2,000円~(毎月、1回目の利用は無料)。
- 入会金30,000円(子ども1名あたり)+更新料(2年目以降10,000円/年)+会費5,100~25,300円/月(月ごとの利用回数が増えるほど会費が高くなる仕組みです)
◎月会費の詳細はこちら(http://byojihoiku.florence.or.jp/pdf/guideline_basic.pdf)
業界最多の病児保育件数でありながら、設立以来10年以上無事故の実績を持ちます。毎月1回目の利用が無料になるので、他のサービスと併用しながら、月1~2回程度の利用になるよう工夫すれば金額的にはお得になりますね。
NPO法人ノーベル
https://byojihoiku.nponobel.jp/
- 大阪市を中心としたエリアで利用可能(大阪市・吹田市全域、東大阪市・堺市・豊中市・守口市・八尾市の一部)
- 1時間あたり1,600円~(毎月、1回目の利用は無料)。
- 入会金15,000円(子ども1名あたり)+会費3,000~10,500円(月ごとの利用回数が増えるほど会費が高くなる仕組みです)
当日の朝8時までの予約で「100%対応」が可能。かかりつけ医への受診も引き受けてもらえるので、お子さんの急病時にも通常通りに出勤できます。
インフルエンザや水ぼうそうなどの感染症にも対応してもらえます。
また、ひとり親パックや西区パック・淀川区パックなど、家庭事情やお住いの地域によって、お得に利用できるオプションも用意されています。
ファミリー・サポート・センター
一般財団法人「女性労働協会」が支援するサービスです。
援助を受けたい人と援助をしたい人をつなげて、地域の人が助け合いながら子育てしていける相互扶助の仕組みです。
- 都心部が中心(市区町村により実施状況は異なる)
- 1時間あたり600~1,200円程度
- 年会費は自治体により異なるが、安価であることが多い(0円~)
- 病児・病後児を預ける場合は、前後にかかりつけ医を受診する必要がある
事前の登録や講習受講が必要だったり、助け合いの仕組み故に急なニーズへの対応が十分ではなかったりするものの、利用料の安さは子育て世代にはありがたいですね。
急な休みに対応できる職場を選ぶことも、一つの解決策
ここまで病児の預かりサービスをご紹介してきました。
昔に比べると、世間のニーズにあわせてサービス内容は着実に充実してきています。
一方で、利用者の負担はなかなか軽減されません。お仕事が終わる時間まで預かってもらうと、その日の稼ぎが赤字になるほどの高額な利用料になることも。
お子さんの急な発熱に対応できるように複数のサービスに会員登録すれば、年会費だけでも年間数万円~数十万円かかります。
病児保育の助けを借りるのは、あくまでも手段の一つです。
お子さんが体調不良で辛い思いをしているとき、そばにいて看病してあげられるなら、それに越したことはありません。
もしも気兼ねなく仕事を休めるならば、多くの方がそうしたいと願うはずです。
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