場所や時間に縛られず、自由に働けるのが魅力のクラウドソーシング。
子育てなどで自由な時間がない主婦にとっては、魅力的な働き方ですよね。
なかでもデザイナーの仕事は公開されている案件数も豊富で、経験者の方にとって手軽に仕事をはじめやすい環境が整っています。
ただ、人によってはクラウドソーシングよりも、スキルを活かして派遣のデザイナーとして働いた方が、時間的にも収入的にもゆとりが持てるケースがあります。
クラウドソーシングを選ぶべきか。
派遣を選ぶべきか。
本日は主婦デザイナーにとって、クラウドソーシングと派遣のどちらがお得な働き方なのか、双方のメリット・デメリットを整理してみたいと思います。
主婦デザイナーが、クラウドソーシングを活用するメリット
メリット①在宅で仕事ができる
在宅で働けるので、お子さんの面倒を見ながらでも仕事ができます。通勤のストレスがないのも嬉しいポイントですね。
デザイン関連の仕事は大都市に集中しがちなので、地方や郊外にお住いの方ほど在宅で働けるメリットは大きくなります。
メリット②好きな時間に作業できる
子どもがお昼寝している間に2時間だけ。寝る前の1時間だけ。スキマ時間の有効活用ができるのは主婦にとって利点です。
一度にまとまった時間を確保できなくても良いので、自由度の高い働き方が可能です。
メリット③仕事を自由に選べる
「ランサーズ」や「クラウドワークス」など大手のクラウドソーシングサイトには、デザイン関連の案件が大量に公開されています。
※たとえばクラウドワークスでは2017年10月時点で、1万件以上のデザイン案件が公開されています。
Webデザイン、ポスター、チラシ、営業資料、ロゴ、イラスト…などなど。自分の得意な仕事、やりたい仕事を選んで受けられるのは利点です。
メリット④スキルや経験、年齢の制約がない
企業にデザイナーとして雇われて働く場合は、履歴書やポートフォリオの審査を受けて、面接で合格しなくてはなりません。
経験の浅い方にとっては、就業までの難易度がやや高めです。
その点、クラウドソーシングは、好きな案件に自由に応募することができます。
難易度が初心者向けからプロ向けまで様々ありますので、自分のスキルにあった仕事を見つけられます。
主婦デザイナーが、クラウドソーシングを活用するデメリット
デメリット①競争が激しく、報酬が低くなりがち
クラウドソーシングの案件は、ネット上に広く公開されています。
たくさんのデザイナーさん同士で競争になるために、価格は一般的な相場に比べると低くなる傾向があります。
お願いするクライアント側も、安く制作したくてクラウドソーシングを利用しているケースが多いです。
また、発注者側にデザイン知識が乏しいことも多く、非常識な修正指示や作り直し要求を受けて、案件が「炎上」してしまうリスクもあります。
デメリット②コンペ形式だとタダ働きになることも
企画やデザインラフを提出しても、選ばれなければまったくお金にならないこともあります。
固定報酬や時間単価の仕事もありますが、契約にこぎつけるためには過去の実績がモノをいいますので、コツコツと小さな仕事を受けてクラウドソーシングサイト内での評価を高めていく努力も必要です。
デメリット③クライアントとの折衝が必要
企業で働く場合は、営業やディレクターなど専門職の人が、クライアントとの間に入って料金や納期について折衝をしてくれます。
ですが、クラウドソーシングでお仕事を請ける場合は、クライアントとの折衝は自分で行わなければなりません。
金額交渉からスケジュール管理、制作物のプレゼンまで、すべて自己責任です。
メールでのコミュニケーションが主体となるため、デザインのニュアンスの確認など、依頼者との意思疎通に苦労することも多いようです。
デザイン以外の雑務にも手間暇がかかることは、予め覚悟しておいたほうが賢明です。
デメリット④収入が不安定になりがち
仕事を請けた分しか稼げないので、収入に波ができます。住宅ローンや子どもの学費など毎月決まった出費がある方は注意が必要です。
仕事が途切れないようにするには、日ごろからサイトをこまめにチェックして案件に応募しておかなければいけません。
デメリット⑤自分で確定申告をしなければいけない
意外と見落とされがちなのが税金について。「クラウドソーシングでお仕事する=個人事業主」となりますので、年間20万円以上の所得を得た場合は確定申告を行う義務が生じます。
確定申告書や経費となる領収書の準備など、慣れない方には負担となる作業です。
主婦デザイナーが、派遣で働くメリット
メリット①安定収入を得られる
時給や月給制になりますので、毎月決まった額の収入が得られます。
会社を通じてコンペに参加することはあっても、コンペの勝ち負けで収入が左右されることはありません。
メリット②短時間でも、高収入が得られる
デザインスキルを持つ人材は、一般事務などの職種と比べて時給が高め。派遣なら時給1700円や1800円の求人もあります。
時給次第では、1日5時間、週2~3日働くだけで、扶養枠内ギリギリいっぱいの収入を得ることができます。
メリット③デザイン業務に集中できる
クライアントとの折衝業務は基本的に求められません。工数やスケジュール管理なども営業やディレクターにお任せできます。
得意なデザイン業務に集中できるので、精神的な負担は軽くてすみます。
税金や社会保険などの公的な手続きについても、会社が代理で行ってくれますので、特に考える必要はありません。
メリット④残業なしの働き方を選択できる
正社員だと残業が多くなりがちなデザイナー職ですが、派遣のデザイナーとして働く場合は、シフトにあわせて業務量をコントロールしてもらえます。
想定外の大幅な修正が入るなどして、万が一、残業することになっても、きちんと残業代が支払われるので納得感をもって働けます。
個人で仕事を請けるとそうはいきません。
デザイン修正が入って作業時間が延びたとしても報酬額は変わらないのが一般的です。
あとで時給換算してみたら、最低賃金を下回っておりゲッソリ…なんてことも。
主婦デザイナーが、派遣で働くデメリット
デメリット①決まった時間・場所で働く必要がある
派遣は決まった時間に、オフィスに出勤しなければいけません。
家事や子育てと両立する場合、朝バタバタしたり、勤務後にあわてて子どものお迎えに行くなど、仕事のある日は慌ただしくなる可能性があります。
デメリット②仕事を選べない
就業する会社によって仕事の傾向に偏りがでます。チラシばかり担当したり、バナー作成ばかりを担当したり。
あるいは不動産関係の広告ばかりを扱うなど、扱うジャンルが固定化している場合もあります。
クラウドソーシングを利用したときのように、多様な仕事を手掛けるのは難しくなります。
当然、仕事ですから案件の選り好みもできません。
デメリット③スキルや経験によっては、なかなか派遣先が見つからない場合も
派遣のデザイナーに求められるのは即戦力です。
派遣先の企業によってレベルは様々ありますが、一定程度のスキルや経験がないと就業先が見つからないことも…。
希望する働き方ができる職場を、自力で探すのは苦労するかもしれません。
まとめ
最後に、これまで挙げたメリット・デメリットをもとに、クラウドソーシングと派遣、それぞれの働き方に向いている人についてまとめます。
クラウドソーシングが向いている人
- 働く時間や場所の自由度を重視したい
- クライアントとの折衝が苦にならない
- 成果に応じて収入が変わることにモチベーションを感じる
- いろいろな案件に携わりたい
派遣のデザイナーが向いている人
- 安定収入を得たい
- 1日5時間・週2~3日程度の出勤なら問題ない
- デザイン業務に集中したい
- オン・オフをきっちり分けたい
迷ったら、両方試してみるのもアリです
週2日派遣でデザイナーをして、空いた時間に不定期でクラウドソーシングの仕事も請ける。中には、こんな働き方をするデザイナーさんもいらっしゃいます。
クラウドソーシング経由の仕事と派遣のデザイナー。実際に両方を体験してみて、自分に向いていると思った方に、徐々にシフトしていくのも一つの方法です。
ただし、扶養内で働きたい方にとっては所得の計算が複雑になったり、収入の調整が難しくなるデメリットもありますので、クラウドソーシングと派遣のWワークをするのは、フルタイムでしっかり稼ぎたい人の方が向いています。
産休中や専業主婦のときにクラウドソーシングを試してみて、向いていると感じたらそのままクラウドソーシングでお仕事。働きづらさを感じたら派遣を検討。
そんな選択の仕方でも良いのではないでしょうか。
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結果、就業につながらなかったとしても、世間の求めるスキルの水準を確認しておくことは、これから先、デザインを仕事にしていく上でプラスになるはずです。
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