仕事と家事や育児を両立させたい主婦にとっては、子どもの年齢や人数など、状況や環境に合わせて自由に働き方を変えられることが理想的。
とはいえ、そんな働き方はなかなか難しいのが現状です。
でも、派遣ならあなたの理想が叶えられるかもしれません。
派遣というと、いまだに待遇が悪い、やりがいがないなどと誤解されている方もいらっしゃいますが、そんなことはありません!
実はライフスタイルに合わせやすい「派遣」の働き方について、基本ルールやメリット・デメリットなどをまとめました。
「派遣」ってどんな働き方?
派遣会社に雇用されてお給料をもらう
「派遣社員」は、派遣会社から紹介された企業で働きますが、雇用契約は派遣会社と結びます。
そのため、お給料や社会保険なども、派遣先の企業ではなく派遣会社から支払われます。
スキルを活かせて時給も高め
派遣会社に登録すると、派遣先の企業を紹介してもらえるほか、自分で希望のお仕事にエントリーすることも可能です。
自分のスキルや経験によっては求人数も多く、希望の条件に合った派遣先を選ぶことができます。
これまでのスキルを活かすことができ、パートなどに比べると時給も高めに設定されていることが多いです。
派遣先とのやり取りは派遣会社を通す
派遣先での勤務が始まっても、休日などの仕事に関わる相談や要望などは派遣会社を通して派遣先に伝えます。
ただし、業務上のやり取りをする相手は、実際に働く派遣先の担当者になります。
雇用期間が決まっている
派遣社員は雇用期間が決まっている有期契約のため、派遣先の企業で担当業務が終了したら、雇用契約も終了となります。
契約終了後、同じ派遣会社からまた別の企業に派遣されることになったら、改めて契約を結ぶことになります。
派遣のメリット
派遣会社が交渉やサポートをしてくれる
派遣社員の一番のメリットとも言えるのが、派遣先との交渉を派遣会社が代行してくれること。不要なトラブルを避けることができます。
また、求職・転職活動も派遣会社の担当者にサポートしてもらえるので、不安に思うことがあれば相談してみましょう。
自分のスキルや希望に合った働き方を選べる
派遣社員は正社員と違って業務内容が決まっているので、自分のスキルに合った仕事を選ぶことができます。
たとえば、Webデザイン業務に専念したい方は、電話対応や事務作業のない「Webデザインだけの仕事」を選ぶことが可能です。
ほかにも、後輩の指導や全体の管理など、正社員として長く勤めた場合に発生する業務が苦手な人にはおすすめです。
時給が高めで効率的に稼げる
専門的なスキルが求められる派遣社員は、パートやアルバイトに比べると時給が高いため、限られた時間内で効率的に稼ぎたい主婦にはおすすめです。
また、派遣社員は定時退社が基本ですが、繁忙期などで残業することがあっても、残業代がきちんと支払われます。
福利厚生や研修制度が充実している
派遣社員も一定の要件を満たせば、社会保険に加入することができます。
また、派遣会社によっては様々なスキルアップ制度や研修制度などが用意されていることも。
ブランクがあっても働きやすいうえ、現在のスキルを磨いてキャリアアップしたり、他のスキルを身に付けて転職したりすることも可能です。
社会保険についてはこちらの記事をご覧ください。
大手企業や人気企業で働ける
派遣なら、正社員としては雇ってもらうのが難しい大手企業で働くことも可能です。
きれいなオフィスや人気のエリアなど、働くモチベーションがアップするような職場もたくさんあります。
職場の人間関係に振り回されない
派遣社員は、飲み会などの参加は不要という場合がほとんどなので、夜の外出が難しい主婦にとっては助かります。
濃厚な人間関係が苦手な人は気楽に働くことができそうです。
派遣のデメリット
業務の裁量権がない
基本的に、仕事の内容ややり方については決められたことに従わなくてはならず、自分の思い通りにすることはできません。
もしやり方について思う所があったとしても、我慢しなくてはならない場合もあります。
即戦力が求められる
職種にもよりますが、派遣の仕事はスキルやキャリアのある方に向けたものがほとんど。
お仕事経験のない方や、まったくの未経験の職種には、エントリー自体難しいでしょう。
働きやすい派遣先でも自分の意志だけで継続できない
派遣社員は契約期間が決まっているため、働きやすいから長く働きたいと思う派遣先でも自分の意志だけでは継続できません。
一つの職場でキャリアを積むことは難しいですが、色々な企業の空気に触れて様々な仕事にチャレンジしたい人には向いています。
派遣会社によって待遇が異なる
同じ業務内容でも、派遣会社によって時給が異なるということはあります。
また、交通費の支給がある・なしによっても収入に影響が出ますので、派遣先を決めるときにきちんと確認することが必要です。
濃厚な人間関係を築きにくい
派遣社員は働く期間が決まっており、仕事以外の接点も少ないため、一つの職場で長く深く付き合える人間関係を築くことは難しいようです。
派遣社員はこんな人におすすめ!
- ブランクがあり、いきなり正社員で働くのはハードルが高いと思っている
- 自分のスキルに合った業務だけを割り切ってこなしたい
- 決められた時間内にノルマを達成することに喜びを感じる
- 人に教えたり仕切ったりするのは苦手
- 効率的に安定した収入を得たい
- 自分の都合に合わせて短期的なサイクルで働きたい
- 残業や休日出勤はできれば避けたい
- 職場の人間関係はドライな方がいい
- 色々な会社で働いてみたい
知っておきたい派遣のルール
派遣社員の交渉相手は「派遣会社の担当者」です
派遣社員は、登録している派遣会社から派遣されているという立場です。
そのため、雇用条件や勤務時間、休日などについては、派遣会社の担当者に相談することになります。
要望は派遣会社を通じて派遣先に伝えてもらえるので、交渉が苦手な人にとっては心強い反面、雇用条件を変更したい、休みたいなどの要望がある場合は通るまでに時間がかかる場合があります。
派遣社員は雇用期間が決まった「有期雇用」です
派遣社員は、一つの派遣先で働ける期間が契約で決まっています。
そのため、定期的に更新することが必要になりますが、派遣先から契約更新されない場合もありますし、自分の都合で更新しないこともできます。
また、特に問題なく更新していたとしても、派遣社員は同じ派遣先の同じ部署で3年以上働けないという「3年ルール」があります。
3年経っても同じ職場で働きたい場合は、①派遣先で直接雇用してもらう、②同じ会社の違う部署に異動してもらう、③派遣会社に無期雇用してもらう、などの方法があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
こんなときどうする?派遣のギモンに答えます
時給アップはできるの?
契約更新の時に、派遣先と派遣会社の間で評価が高かった場合は、時給アップの交渉ができることがあります。
また、同じ業務内容でも、派遣先を変更すると時給がアップする場合もあります。
フリーランスとの両立はできる?
フリーランスで仕事をしている人でも、派遣社員として定期的に安定した収入を得ながら両立している人は多く見られます。
具体的には、派遣で週5日×1日5時間だけ勤務したり、週3日だけ勤務したりして、残りの時間をフリーランスの業務に充てているようです。
副業はしてもいいの?
派遣社員は派遣会社に雇用されることになりますので、派遣会社の就業規則を確認してみましょう。
法律で禁止はされていませんが、副業の収入が1年間で20万円を超える場合は確定申告が必要になります。
確定申告についてはこちらの記事をご覧ください。
派遣社員として働いている時に妊娠したら?
まずは妊娠したことを派遣会社に報告する必要があります。報告するタイミングは、自分の体調や業務内容で決めましょう。
そのうえで働き続けたいのか、契約期間を短縮してほしいのかなどを相談します。
派遣会社が妊娠を理由に契約を更新しないということはできませんし、派遣社員でも産休・育休を取得できますので、派遣会社に相談しましょう。
小さい子どもがいるママにおすすめの「パート派遣」
これまで見てきたように、派遣には様々なメリットがあります。
でも、子どもが小さくて短時間勤務を希望する場合や、夏休みなどの長期期間中は働けないという方は、時間の都合がつけやすいパートの方が働きやすいと思われるかもしれませんね。
そこで、派遣とパートの両方のメリットがある「パート派遣」という働き方をご紹介します。
「パート派遣」なら、派遣会社にサポートしてもらいながら、自分の都合に合わせて短時間・短期間勤務が可能なお仕事を紹介してもらえます。
子どもの行事に合わせたシフト調整も可能で、子どもが急に体調を崩した場合も派遣会社に交渉してもらえるため、心強いですよね。
特に小学生以下の小さな子どもがいるママにぴったりの「パート派遣」もぜひご検討ください。
まとめ
主婦が働き方を選ぶ時に大切なことは何でしょうか。
子どもとの時間がとれるか、扶養内で働くのかどうか、福利厚生が充実しているかなど、重視する条件は人によって異なるかもしれません。
そして、なるべく無理せずに仕事と家事・育児を両立したいですよね。
スキルや経験を活かせて、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる「派遣」は、主婦におすすめの働き方といえます。
派遣社員として働いてみたい方、「パート派遣」に興味のある方は、「派遣deパート」にぜひご登録ください。