育児や介護などの理由でフルタイム勤務ができない方に人気の高い「パート派遣」のお仕事。
短時間勤務でありながら、派遣社員としての待遇を得られるのが魅力の働き方です。
ところで、パート派遣で事務の仕事を探すとき、どんな就労条件なら仕事が見つかりやすいのか疑問に思ったことはありませんか?
「できれば週2~3日だけ働きたい」
「子どもの習い事があるから、〇曜日は休みたい」
など、働き方の希望は人によって様々ですが、あまり条件を狭めてしまうと「働きたいのに仕事が見つからない!」といった事態に陥るかも知れません。
そこで今回はコーディネーターの立場から、パート派遣で事務の仕事が見つかりやすい就労条件について解説します。
また弊社で実際に働く派遣スタッフさんが、どんな条件で仕事を見つけたのかも併せてご紹介します。
アドバイスする人
古場 洋輔
株式会社ワークプロジェクト 大阪オフィス所属
メーカー営業を4年経験。その後12年間、人材ビジネスに関わっています。
パート就業希望者と企業のマッチングを、BtoC、BtoBの両面から日々考えています。
おすすめは「週4日・1日5時間以上」
弊社では、どうしてもその条件でなくてはならないという場合を除き、「週4日以上・1日5時間以上」での就労をおすすめしています。
派遣先にもよりますが、特にパートタイムの受け入れに慣れていない企業では、あまり少ない時間だと対応が難しいケースがあるためです。
週4日・1日5時間以上であれば受け入れてもらえる可能性が高くなり、必然的に選べる仕事も多くなるため、仕事が見つかりやすくなります。
「週4日・1日5時間以上」なら、雇用保険にも加入できる
雇用保険加入の条件が「1週間の所定労働時間が20時間以上」となっていますので、保険の観点で見ても週4日・1日5時間以上がおすすめです。
雇用保険はわずかなお金で加入でき、失業したときに「失業保険」がもらえます。
パートで働く主婦の方も加入できますので、検討してみてはいかがでしょうか。
企業は「勤務時間」より「勤務日数」にこだわる場合が多い
たとえば同じ週20時間以上であっても、「週3日・1日7時間」の方より「週4日・1日5時間」のほうが、企業に好まれるという傾向があります。
企業にとって、週3日は「1日置きに出勤する」イメージで、週4日は「基本的には毎日出勤して1回だけ休み」というイメージで捉えられるためです。
特に業務整理や依頼範囲の特定が精密にできていない中小企業では、その傾向が強くあります。
出勤日が少ないと、その人がお休みしている間は担当している業務が止まってしまいますので、お任せできる仕事内容も限られてしまいます。
事務の場合、「フルタイムでなくても構わないが、できれば毎日に近い条件で来てほしい」と考える企業が多いようです。
〇曜日は子どもの習い事があるので休みたい。曜日の固定はできるの?
月曜から金曜までの間で、決まった曜日を休みたい人は採用面で不利になるのでしょうか。
結論から言うと、曜日の固定が不利になるかどうかは企業によります。
他にパートタイムで働く従業員がいて、シフトで勤務日を決めているような場合は、曜日の固定ができないところもあります。就業前に確認しましょう。
どうしても週2日しか働けない人はどうすればいい?
週2日以内の求人件数は少ないですが、たとえば同じ業務を2名でワークシェアするような形であれば可能です。
また経理事務など、あらかじめ繁忙期が決まっている仕事であれば、月初だけ週4日、それ以外は週2日といった働き方ができる場合もあります。
就労条件を見直すことで仕事が決まったスタッフさんの事例
週3日・9:00~14:00、年収103万円以内を希望していたAさん(40代女性・子ども1人)の事例
Aさんが希望されていた「14時までに終わる仕事」は、残念ながらほとんど求人がありませんでした。
そこで、お子さんのお迎え時間にギリギリ間に合う「15時までの仕事」の中からできるだけ自宅に近い場所を探しました。
またAさんの場合「130万円未満」の扶養内でも問題ないことが分かり、就労条件を見直しました。
その結果、月~金のうち週4日・9:00~15:00(実働5時間)という内容で、物流会社に派遣就業が決定。
雇用保険にも加入し、無理なくお仕事と子育てが両立できています。
週3~4日・9:00~15:00、扶養内勤務を希望していたBさん(40代女性・子ども3人)の事例
お子さんが3人いらっしゃるBさんは、自宅から近い場所で、育児と両立できる仕事を希望されていました。
ちょうどBさんの家から近い場所で「午前中のみ・週5日」の求人があり、ここなら保育園のお迎えまで時間に余裕ができるため、週5日でも就業可能ということに。
月~金の週5日、9:00~13:00(実働4時間)という条件で、メーカーの製品検査業務に就業が決定しました。
ワークシェアで就業が実現したCさんとDさん(共に40代女性)の事例
週2~3日のお仕事を求めて弊社に登録したCさんとDさん。
同じ頃、専門学校から弊社へ、月~金・10:00~17:00の契約内容で受付業務の派遣依頼(1名)がありました。
1名体制の場合、お休みされた時などのリスクを派遣先に説明し、「週2~3日×2名」のワークシェアを提案。CさんとDさんの2名を同時に推薦しました。
シフト調整などお二人で相談しながら、どちらかが欠勤した時はもう一人がカバーすることで、派遣先企業にとってもメリットが得られる契約となりました。
まとめ
パート派遣で働く場合、週20時間程度の労働を想定しておけば、たくさんの求人から仕事を選ぶことが可能です。
希望の仕事がなかなか見つからないという方は、一度ご自身の就労条件を見直してみてはいかがでしょうか。
また弊社では、週3日以内のオフィスワークも多数ご紹介しております。
詳しくは下記をご覧ください。
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