いつもと違う、2020年の夏休みがやってきます。
新型コロナウイルス感染拡大による休校の影響で、夏休みを短縮する公立校は小・中・高ともに9割以上に上ります。
参考:文部科学省「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた公立学校における学習指導等に関する状況について」
仕事を休めないママは子どもの夏休み中の過ごし方を考えなくてはいけませんが、祖父母やママ友には預けにくい状況で、頭を抱えているかもしれませんね。
子どもに夏休みの思い出を作ってあげたいけれど、人が多いところに出かけるのはちょっと心配というママや、旅行や帰省はどうしようかと迷っているママもいるでしょう。
そんな「ウィズコロナ」の夏休みの過ごし方について、考えてみました。
ウィズコロナの夏休み!子どもはどこに預ける?
学童保育に連れて行く
多くのワーママが利用している学童保育。普段から学童保育へ預けているなら、夏休み期間中もそのまま利用が可能です。
朝9時頃から夕方18時頃まで預かってもらえて、夏休みの宿題もさせてくれるので助かりますね。
ただし、学童保育にはお弁当を持参する必要があり、ワーママにとっては毎日お弁当を用意することがなかなかの負担になるかもしれません。
また、受け入れ人数には定員があり、小学3年生以上になると利用が難しくなることがあります。
さらに今年は、新型コロナウイルスの感染拡大状況によって学童の活動が中止になることや、親が医療従事者のみなど利用に条件が付くことも考えられます。
念のため、学童以外の預け先も確保しておきましょう。
ファミリー・サポートを利用する
ファミリー・サポート(ファミサポ)は、自治体によりますが1時間700円程度から子どもを預かってもらえる制度です。
子どもはファミサポさんの家で預かってもらうため、自分が不在のときに自宅に他人が入ることに抵抗がある方にはおすすめです。
事前の登録が必要なので、利用してみたい方は早めに準備しておきましょう。
ベビーシッターを利用する
ファミリー・サポートよりは割高ですが、急な依頼や専門的な対応ができることが魅力です。
最近はネット上で手軽に登録・予約したり、シッターを選んだりできるサービスも増えています。
利用する場合は事前によく情報収集をして、トラブルのないように注意しましょう。
参考:厚生労働省「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」
ネットで予約できるベビーシッター例
祖父母やママ友に預ける時は配慮を忘れずに
夏休み中は祖父母を頼ったり、遠方の場合は子どもだけを帰省させたりしていたご家庭も多いようですが、今年は子どもと祖父母の接触はなるべく避けたい状況です。
ただ、お互いの体調や感染のリスクについてしっかりと話し合ったうえで協力してもらえそうなら、負担にならない範囲でお願いしてみてもいいかもしれません。
ママ友に頼る場合も同様に、お互いが嫌な気持ちにならないように気をつけて、緊急事態のみお願いするなどルールを決めておきましょう。
ご近所さんに託児や送迎が頼める
サマーキャンプや習い事はどうなる?
いつもの夏休みなら、子どもをサマーキャンプに参加させる、複数の習い事をさせるなどでメリハリをつけて乗り切っていた方も多いかもしれません。
今年は新型コロナウイルスの影響でキャンプを中止にしている主催者もありますが、きちんと対策をして開催を決定しているところも見られます。
参加するかどうか、参加する場合の対策など、よく検討してみてください。
コロナ対策をしているサマーキャンプ例
また、習い事をする場合はオンライン授業を受けるための設定など、親の手助けが必要な場合もありますので、確認してみましょう。
オンラインでの習い事例
仕事を休めない時は工夫して乗り切る!
リモートワークに切り替える
外出自粛で、採用する企業が急速に増加したリモートワーク(テレワーク)。
自宅にいながら仕事ができるので、小さい子どものいるママにぴったりの働き方です。
今の職場で採用されていなければ、リモートワークできる職場に転職することを考えてみてもいいかもしれませんね。
働く時間帯や勤務時間を変える
夏休み中は午前のみ、または午後のみ働く日を増やしてみてはいかがでしょうか。
半日だけなら子どももお留守番の不安が減りますし、ファミリー・サポートなどにお願いする場合も、経済的な負担がぐっと軽くなります。
また、早朝や深夜のお仕事なら日中は家にいられるので夏休みでも無理なく働けます。自分の体力や生活リズムを考えて、都合のいい時間帯の仕事を探してみましょう。
そのほか、夏休み期間だけ勤務時間を短縮できるよう職場にお願いしてみても。今年は夏休みが短いため、承諾してもらえるかもしれません。
夫と交代で出社する
夫の休日や夏休みに合わせて出社するようにすると、子どもは夫に見てもらえるので気兼ねなく働けて、子どもも喜びますね。
日頃は子どもとのふれあいが少ないパパに、この機会に子どもと過ごす夏休みを満喫してもらいましょう。
お互いリモートワークが可能な仕事をしているなら、交代で出社するように調整してみましょう。
ウィズコロナの夏休みにおすすめの過ごし方は?
マスクを着用する、手洗いをしっかりとする、3密を避けるなど、新しい生活様式に配慮しながら、夏休みを楽しむ方法を考えてみましょう。
また、夏休みでも早寝・早起きを心がけ、基本的な生活習慣が乱れないように注意することで、免疫力が高まります。
おうちで過ごす
一日の時間割や夏休み中の予定表を作って、計画的に過ごすことがおすすめです。いつもの夏休みと同じように、宿題も計画的に進めましょう。
オンライン学習を活用する
様々なオンライン学習の中から、子どもが興味を持てそうなものを見つけてみましょう。
生き物を育てる
家庭菜園で野菜を育てる、カブトムシなどの昆虫を飼育するなど、何かを育てることに挑戦してみましょう。自由研究の題材にもなって一石二鳥!
工作や料理などに挑戦してみる
工作や裁縫、料理など、夏休みならではの大作に取り組んでみてもいいかもしれません。
子どもが好きなことをさせてみる
休校からの学校再開で、子どももストレスや疲れがたまっています。たまには時間を気にせずに、好きなことをしていい日を作ってみてもいいですね。
近場にお出かけする
近場に日帰りでお出かけするのは、計画の変更もしやすく、体力もそれほど消耗しないのでおすすめです。
この機会に、近場の穴場スポットを見つけてみてはいかがでしょう。
映画を観に行く
夏休みになると、子ども向けの映画が公開されます。
映画館は換気もよく、黙って座っているだけなのでそれほど感染リスクは高くないと言われています。
美術館や博物館、科学館に行く
夏休みには子ども向けの企画や展示が多く開催されています。
営業日やイベント内容によっては入場制限などもありますので、事前に確認しておきましょう。
海や屋外プールなどに行く
今年は中止している施設が多いので、営業している施設に人が集中することも考えられます。
混雑する日や時間帯を避けるようにして、更衣室の利用も十分に注意しましょう。
川、山などのアウトドアを楽しむ
屋外で人が密集していない場所なら、感染リスクが低くなります。
混まない場所や時間帯を選んで、夏ならではの遊びを楽しみましょう。
ウィズコロナの旅行と帰省 8つのポイント
せっかくの夏休みだから子どもと旅行したいという方、毎年夏には帰省するという方も、今年は迷っているかもしれませんね。
そこで、この夏の旅行や帰省で特に気をつけたいことをまとめてみました。
①常に最新情報をチェック
7月22日にスタートした「GO TOトラベル」キャンペーンで東京在住の方が対象外になったり、夏休み中も不要不急の外出を控えるようにと言われたりと、状況は日々変化しています。
常に最新情報をチェックして判断するようにしましょう。
②移動は自家用車が安心
公共交通機関でも換気のシステムは万全ですが、不特定多数の人との接触を避けるという意味では自家用車での移動が安心です。
レンタカーやカーシェアリングを利用する場合は、利用前にしっかり消毒し、利用後は手を洗いましょう。
③交通機関のコロナ対策を確認
公共交通機関の利用が心配な方は、各会社のサイトで換気のシステムなどについて公開されていますのでチェックしてみましょう。
国土交通省でも感染予防策を公開しています。
国土交通省サイト
④高齢者、妊婦さん、新生児は慎重に
65歳以上の高齢者、持病がある人、妊婦さんは感染すると重症化する可能性が高いので、今は行動を制限した方がいいかもしれません。
新生児は新型コロナウイルスに関わらず様々な病気に弱いので、長距離移動の旅行は慎重になった方がよさそうです。
⑤旅行先の選び方は
コロナ対策がしっかりとされている観光地や宿を選び、換気がいい観光スポットに出かけましょう。
国内旅行は個人の判断に任されますが、感染者数が増えれば国が移動を規制する状況になることも考えられます。
また、海外旅行は入国規制などもあり年内の実行は難しいでしょう。
どうしても海外がいいという方は、おうちで「バーチャル海外旅行」を楽しむのはいかが?
現地に行った気分で美しい景色や、ガイドさんのお話が満喫できますよ。
⑥キャンプや宿泊先での食事は家族単位で
友人とのキャンプはつい距離が近くなってしまいがちですので、できれば家族単位にしておきましょう。
宿泊先でも大人数での飲食は避けて、食事は部屋で取るスタイルの方が安心です。
⑦帰省先での行動にも注意
旅行と同様に、帰省も家族や帰省先の状況で判断を。
帰省した場合は親戚での集まりはやめておくなど、3密を避けて感染リスクを下げる行動を心がけましょう。
不安なら今年はオンライン帰省を楽しむのもおすすめです。
⑧体調管理をしっかりとして、キャンセルする勇気も
旅行や帰省の予定を立てたら、その前から体調を整えておきましょう。
自分が感染するリスク、自分が人に感染させてしまうリスクを考えて行動し、自分や家族が体調不良になったらキャンセルする勇気を持ちましょう。
旅先にも体温計を持参しておくと安心です。
まとめ
ウィズコロナの夏休みの過ごし方は、これまでと違って自分たちで情報を集めて判断していかなくてはならない場面が多くなります。
ママとして家族を守らなくては!とプレッシャーを感じるかもしれませんが、なるべくストレスにならないように、まずは家族で話し合って上手に楽しむ方法を探ってみましょう。
夏休みでも仕事を休めず子どもの預け先に困る場合は、記事でご紹介した方法をいくつか組み合わせて活用するのがおすすめです。
たとえば週に2~3日は習い事とファミサポに預け、残りはリモートワークや午前中だけの勤務に切り替えるなど。可能な方法をうまく使って、計画的に乗り切りましょう。
子どもの休みに合わせた働き方を探している方、リモートワークができる仕事に転職したいという方は、「派遣deパート」にぜひご相談ください。あなたのご希望に合わせたお仕事をご紹介します。